沖縄めがね先生の整体院

沖縄の「めがね先生の整体院」は、画像診断の尊重と“体の使い方”の最適化で、痛みを繰り返さない体づくりを支援します。

成長期アスリートのケガ予防|筋トレの前に身につけたい基本の姿勢

成長期アスリートの基本姿勢

試合が近づくほど、練習量は増えていきます。
その一方で、「また同じところが痛くなったらどうしよう」「このまま続けさせて大丈夫かな」と、胸の奥で小さな不安が大きくなっていく親御さんや指導者の方も多いのではないでしょうか。

成長期は、骨が伸びるスピードの方が、筋肉や腱の適応より速くなりやすい時期です。 同じフォームのまま練習量だけ増やすと、知らないうちに同じ場所に負担が重なり、痛みや違和感として表に出てきます。

だからこそ「もっと筋トレを増やす」よりも前に、からだの土台を整えることが、とても大切になってきます。 ここでいう土台とは、難しいテクニックではなく、呼吸・足の接地・膝の向き・股関節での折れ方といった、ごく基本的な部分です。

頑張りを「からだが支えられる状態」にする

成長期の選手を見ていると、「頑張りたい気持ち」の方が先に立って、からだの準備が追いついていないケースに何度も出会います。

たとえば、胸を思いきり張ってお腹を固めたまま走る・ジャンプする。つま先で床を強くつかみながら方向転換する。前屈みになるたびに腰からぐっと曲げてしまう。 こうした“頑張っているように見えるフォーム”は、一瞬は力が出るように感じますが、長い目で見ると、同じ場所を酷使し続ける原因にもなります。

一方で、軽く吐いて肋骨がストンと落ちていること。足裏がかかと・母趾球・小趾球にほどよく分散していること。膝頭が足の第2〜3趾の方向を向いていること。前かがみになるとき、腰ではなく股関節から折れていること。

こうした「ごく当たり前」のことがそろうと、同じ練習量でも、負担のかかり方が変わってきます。
大きなフォームの修正や新しいトレーニングの前に、まずはこの4つをそろえてあげることが、本人の頑張りを長く支える近道だと感じています。

練習や筋トレの前にできる「30秒のリセット」

忙しい部活やクラブチームの現場で、長いウォーミングアップの時間を新たに作るのは現実的ではありません。
それでも、練習や筋トレの前の30〜60秒であれば、少しだけ「意識をそろえる時間」を差し込むことができます。

たとえば、スタートダッシュの前に並んでいる数秒のあいだに、
・鼻から吸って、口をすぼめてフーッと3回だけ吐き、肋骨がひと段下がる感覚を思い出す。
・足裏のかかと・母趾球・小趾球をそっと床に置き、指をギュッと握り込まず「長く添えるだけ」にする。
・膝頭が第2〜3趾の方向にすっとそろっているか、ほんの一瞬だけ確認する。
・前かがみになる瞬間、「腰から」ではなく「お尻を少し後ろに引いて股関節で折る」イメージを持つ。

どれも、やろうと思えば数秒で終わることばかりです。
それでも、「何となく始める」のと「準備してから始める」のでは、積み重ねた先の差が大きく変わってきます。

「もっと胸を張って!」の代わりに伝えたいこと

現場でよく耳にする声かけのひとつが、「もっと胸を張って」「もっと姿勢よく」という言葉です。
選手を良くしたい思いから出てくる言葉ですが、成長期のからだには、これがかえって負担を増やすこともあります。

胸を大きく張ると、一時的に姿勢は良く見えます。ただ、その分腰を反り、肋骨が持ち上がり、首や背中が緊張した状態で動くことになります。 そのままダッシュやジャンプを繰り返せば、どこか一部に無理が集中しやすくなります。

同じ「姿勢」の声かけでも、
「もっと胸を張って」ではなく
「一回フーッと吐いて、肋骨をひと段下げよう」
「足のかかと・親指のつけ根・小指のつけ根で、床をそっと踏もう」
「膝は2〜3番目の指と同じ方向ね」
「腰じゃなく、お尻から折ろう」
といった言い方に変えるだけで、選手の意識が「形」から「使い方」にシフトしていきます。

声かけは、選手を追い詰めるためではなく、からだが本来持っている使い方を思い出させるための合図だと、私は考えています。

競技の動きにどうつなげるか

こうした基本の姿勢は、「準備運動」の中だけで完結してしまうと、すぐに元の癖に戻ってしまいます。
大事なのは、実際の競技動作の中で、どの瞬間に思い出すかです。

たとえば、ダッシュ前のスタート姿勢に入るとき。
方向転換で減速する一歩目を置くとき。
ジャンプの着地で、音を立てずに静かに降りようとする瞬間。

その一瞬に、「今、膝はどこを向いている?」「お尻で受けられている?」と問いかけるだけでも、からだの使い方は少しずつ変わっていきます。 この“ほんの少しの自覚”を積み重ねていくことが、成長期のケガ予防において、とても大きな意味を持つと感じています。

こんなときは、まず医療機関を

一方で、「基本の姿勢を整えれば何でも何とかなる」とは考えていません。
つぎのようなサインがあるときは、整体よりも先に医療機関での評価を受けていただきたいと思っています。

こうしたケースでは、骨・関節・軟骨・神経などの状態を、画像診断も含めて確認することが優先です。
そのうえで「使い方を整える余地」があれば、整体が力になれる場面も多くあります。

Q&A

Q. 先に筋トレをしないと体幹は強くなりませんか?
A. 筋力そのものも大切ですが、フォームが崩れたまま負荷だけを増やすと、弱いところに負担が集中しやすくなります。
まずはこのページでお伝えしたような呼吸・足の接地・膝の向き・股関節ヒンジをそろえたうえで筋トレを行った方が、同じメニューでもからだ全体で支えやすくなります。

Q. ストレッチだけでも予防できますか?
A. ストレッチで可動域を確保することは、たしかにプラスになります。
ただ、実際にプレーしているときの「使い方」が変わらなければ、負担がかかる場所そのものはあまり変わりません。
ストレッチに、練習前の短いリセット習慣を組み合わせることで、「動き方」が少しずつ変わっていきます。

当院でできること(短時間×実践)

めがね先生の整体院では、成長期の選手を「根性が足りないからケガをする」とは考えていません。
むしろ、頑張りすぎる気持ちを、からだの準備が追いかけきれていないだけ、というケースがほとんどだと感じています。

まずは、呼吸・足の三点支持・膝の向き・股関節ヒンジ・肩周りの連動など、今どこに負担が偏っているのかを一緒に整理します。
そのうえで、からだ全体のこわばりを短時間のソフトな調整でゆるめ、お尻×体幹で受けられる土台を作っていきます。

最後に、日常や練習の前後に取り入れられる短いルーティンを、一人ひとりの競技やポジションに合わせて一緒に組み立てていきます。
「やらされるトレーニング」ではなく、自分のからだを守るための習慣として持ち帰ってもらうことを大切にしています。

まとめ

成長期のケガ予防は、「どれだけ鍛えたか」だけで決まるものではありません。
肋骨を落とす呼吸、足の三点支持、膝の向き、股関節で折る感覚といった、ごく基本的な土台がそろってこそ、筋トレや技術練習の効果が生きてきます。

練習や筋トレの前の30秒〜1分を、からだの準備に使うこと
その小さな積み重ねが、選手生活を長く楽しむための、大きな差になっていきます。

「このまま続けて大丈夫だろうか」「どこまで頑張らせていいのか」と迷うことがあれば、一度ご相談ください。
選手本人と、支える大人たちの不安が少しでも軽くなるように、一緒に“からだの使い方”を整えていけたらと思います。

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