成長期は骨が伸びるスピード>筋・腱の適応になりやすく、同じフォームのまま練習量だけ増えると痛みが出がちです。
まずは筋トレの前に、基本の姿勢づくり(呼吸・足元・膝の向き・股関節ヒンジ)をそろえましょう。30〜60秒のミニルーティンで毎回リセットできます。
まずそろえる「基本の4点」
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呼吸:軽く吐いて肋骨を下げる→お腹まわりがふくらみ、体幹の支えをオン。
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足元:三点支持(踵・母趾球・小趾球)に体重を分け、指は軽く長く(握り込まない)。
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膝の向き:膝頭は第2〜3趾の方向へ。内・外に流さない。
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股関節ヒンジ:前屈みは腰からではなく股関節で折る(お尻を少し後ろ)。
30〜60秒ミニルーティン(練習・筋トレ前)
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3呼吸:鼻から吸って、口すぼめで軽く吐く→肋骨が1段下がるのを感じる。
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足チェック:三点をそっと床に置く→指は軽く長くのまま。
- 膝の向き:膝頭=第2〜3趾へ合わせる。
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ヒンジ1回:手を骨盤に添え、お尻を後ろへ引く→腰は反りすぎず丸めすぎず。
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肩の準備:手のひらを軽く開いて前腕を少し回外→胸を張らずに肩がストンと下がるか確認。
“やりがちNG”→安全な置き換え
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NG:胸を大きく張る・反り腰で固定
置換:吐いて肋骨を下げる→体幹の支えを作ってから動く。
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NG:つま先で床を強くつかむ(足指の握り込み)
置換:三点支持+指は軽く長く。
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NG:膝が内に入る(ニーイン)のままジャンプ/着地
置換:膝頭=第2〜3趾で着地→お尻に少し預ける意識。
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NG:前屈みを腰で行う(腰で受ける)
置換:股関節ヒンジで折る→荷重はお尻×体幹へ。
親御さん・指導者向け「声かけの合図」
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「吐いて、肋骨ひと段さげよう」(胸を張らせない合図)
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「踵・母趾球・小趾球の3つで立とう」(足指の握り込みを防ぐ合図)
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「膝は2〜3番目の指の方向」(ニーイン/アウトの矯正)
- 「腰じゃなく、お尻から折る」(ヒンジの合図)
競技動作への落とし込み(例)
- ダッシュ前:3呼吸→三点支持→ヒンジ→スタート。
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方向転換:減速の瞬間に膝頭の向き確認→お尻で受ける。
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ジャンプ着地:静かに降りる意識+膝頭=第2〜3趾→胸を張らずに体幹で受ける。
受診を優先すべきサイン(レッドフラッグ)
- 夜間痛が強い・安静でも悪化する痛み
- 痺れ・筋力低下が進む、感覚が鈍い
- 発熱・腫れ・熱感を伴う痛み、外傷直後の激痛
上記は医療機関での評価を先に受けてください。
Q&A
Q. 先に筋トレをしないと体幹は強くなりませんか?
A. 強さは必要ですが、フォームが崩れたまま負荷をかけると、痛めやすくなります。
まず呼吸・三点支持・膝の向き・ヒンジをそろえてからの方が効果的です。
Q. ストレッチだけでも予防できますか?
A.
可動は助けますが、使い方(動き方)が変わらなければ負担は同じになりがち。短いミニルーティンで動作に落とすのが近道です。
当院でのサポート(短時間×実践)
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使い方チェック:呼吸・三点支持・膝の向き・股関節ヒンジ・肩甲帯の連動を評価
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短時間のソフト調整:体のこわばりをゆるめ、お尻×体幹が働きやすい土台づくり
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実践トレーニング:日常・練習前の30〜60秒ルーティンを一緒に作り、定着をサポート
まとめ
成長期のケガ予防は、筋トレの量よりも基本の姿勢を先にそろえること。
肋骨を落とす呼吸→三点支持→膝の向き→股関節ヒンジの流れを、練習や筋トレの前に30〜60秒で整えるだけで、動きの質が変わり、無理が分散します。自分での調整が難しい場合は、当院の短時間のソフト調整+脱力×連動トレーニングで定着をサポートします。
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