「姿勢を良くしたい」のに、頑張るほどつらくなる…そんな方がいます
「猫背を直したい」「姿勢を良くしたい」。
そう思って、胸を張る・背すじを伸ばす・筋トレを頑張る——。
ところが、努力しているのに、
- 肩こりや首こりが増えた
- 腰が張って、長く立っていられない
- 姿勢を意識すると息が浅くなる
- 「良い姿勢」のはずなのに疲れる
こんなふうに「頑張るほどつらい」ケースが意外と多いです。
これは、あなたの努力不足ではありません。
多くの場合、問題は「形(見た目)」の作り方ではなく、「使い方(負担の流れ)」にあります。
もちろん、痛みが強いときは検査・診察が大前提です(ここは大事なので最初に)
ここははっきり書きます。
強い痛みやしびれがあるときは、まず医療機関で診察・検査を受けて、
危ないもの(骨折・感染・腫瘍など)を除外することが大切です。
そのうえで「大きな異常はなかった」と言われたのに、つらさが続く。
そういう方が次に考えるべきことが、今日のテーマです。
「異常なし=何も問題がない」ではなく、
「命に関わるものは否定できたので、次は“負担の流れ”と“使い方”を整理しよう」
という順番になることが多いです。
姿勢は“写真”ではなく“動画”です
姿勢を「立ち姿の1枚の写真」みたいに考える方は多いのですが、体は日常ではずっと動いています。
- 立つ・座る
- 歩く・しゃがむ
- 荷物を持つ
- 運転する
- スポーツをする
姿勢は、こうした動きの流れの中で、環境や目的に合わせて常に変化します。
だから「今この瞬間だけ胸を張って真っすぐにする」ことができても、
別の動作になれば体は元の“いつもの使い方”に戻ります。
つまり、姿勢を変えたいなら、形より先に「使い方」を変える必要があるんです。
「一直線が正解」は、シンプルすぎることがあります
姿勢改善というと「頭から足まで一直線」が正解のように語られがちです。
でも実際の体は、個人差も大きく、生活や仕事、運動歴によって条件が違います。
だから、形だけを整えようとして
- 顎を引いて固める
- 胸を張って腰を反る
- 背中を無理に伸ばして息が止まる
こうなると「良い姿勢」のつもりでも、体のどこかが代わりに頑張り始めます。
結果として、首・肩・腰のどこかがつらくなる…ということが起こります。
“部分だけ”を鍛えるほど、別の場所が苦しくなることがあります
よくあるのが、
- 「ここが弱いから鍛えよう」
- 「ここが硬いから伸ばそう」
- 「この筋肉が重要だから、ここだけ強化」
もちろん、筋トレもストレッチも役に立つ場面はあります。
ただし、やり方によっては「動きが良くなる」のではなく、「固めて耐える体」になってしまうことがあります。
体は、アーチ橋のように「全体で支える」構造です
体は、アーチ橋に似ています。
アーチ橋は、上からの力を“ある一点”で受け止めるのではなく、曲線全体に分散させて支えています。
ところが、アーチの一部だけを無理に固めたり、逆に一部だけを頑張らせたりすると、力の流れが崩れて別の場所に負担が集まりやすくなります。
最初は良くなった気がしても、しばらくすると別のところが痛くなる——そんなことが起きるのはこのためです。
だから当院では、筋力そのものより先に、「力の入れどころ」「抜きどころ」「連動のさせ方」を整えることを重視しています。
マッサージやボキボキより“優先度が高いこと”
誤解してほしくないのですが、マッサージや調整が「全部ダメ」という話ではありません。
その場で楽になるケアには価値があります。
ただ、もしあなたが
- すぐ戻る
- その場だけ
- 何度も同じところがつらい
- 「次は別の場所が痛い」を繰り返している
というタイプなら、必要なのは「ほぐす」よりも、まず使い方の更新です。
「形を作って保つ」より、
「自然にそう動ける使い方へ“上書き”する」
私はこの方が、現実的で、長い目で見てラクだと思っています。
当院の考え方:体を整えつつ、使い方を“上書き”する
めがね先生の整体院では、短時間のソフトな調整で体のこわばりをゆるめつつ、
そのあとに「負担が少ない使い方」に上書きしていく流れを大切にしています。
具体的には、
- 呼吸(肋骨を落とす)で、上半身の力みを減らす
- 足の三点支持で、下から支える感覚を作る
- 股関節でたたむ動きを整理する
- 「お尻×体幹で受ける」感覚を作り、局所の代償を減らす
目的は、“痛いところ”を追いかけることではありません。
負担が集まりやすい条件を減らし、戻りにくい方向に持っていくことです。
「鍛える」前に、「使える」状態を作る
同じ筋トレでも、体が固まったままやるのと、連動が出た状態でやるのとでは、結果が変わります。
だから当院では、いきなり「正しいフォーム」を押しつけるのではなく、まず“使える土台”を整えます。
- 呼吸が止まらない
- 足元が安定している
- 股関節が使えて、腰が頑張りすぎない
- 必要なところに力が入って、余計なところは抜ける
この土台ができると、姿勢も動きも「意識しなくても」変わりやすくなります。
この症状があるときは、整体より先に医療機関へ
ここは大切なので、やさしくはっきり書きます。
以下のような症状がある場合は、整体より先に医療機関に相談してください。
- 安静にしていても強い痛みが続く/夜間痛が強い
- 原因不明の発熱・体重減少
- 急な強いしびれ、力が入らない、歩きにくい
- 排尿・排便の異常を伴う(急に始まった)
- 転倒や事故のあとから症状が強い
こんな方に、この記事を読んでほしいです
- 姿勢を意識するほど疲れる・苦しい
- 猫背を直したいのに、胸を張るほど首や腰がつらい
- マッサージや矯正でその場は良いが、戻りやすい
- 体幹トレをしているのに、腰や肩が安定しない
- 鍛えるほど動きが硬くなる感覚がある
まとめ:姿勢は「形」より「負担の流れ」。使い方を更新すると、ラクが続きやすい
姿勢は、気合いで“正解の形”を作って保つものではありません。
体が自然にそう動ける状態に、学習し直すものです。
もしあなたが「頑張っているのに良くならない」側なら、
一度、形より先に「使い方」から見直してみてください。
体の状態と生活条件に合わせて、続くやり方を一緒に作っていきます。