沖縄めがね先生の整体院

沖縄の「めがね先生の整体院」は、画像診断の尊重と“体の使い方”の最適化で、痛みを繰り返さない体づくりを支援します。

洗濯物を干すと肩が痛い|“手首角度→前腕→肩”の順で軽く

洗濯物干しで肩が痛いときの手首→前腕→肩の整え方

洗濯物を干しているときだけ、肩がズキッとしたり、じわっと重だるくなったり…。その場で肩を回したり、ストレッチをしても、そのときだけでまたぶり返す。そんなご相談をよくいただきます。

実際の現場で見ていると、「肩そのもの」よりも、手首の角度と前腕の使い方で肩がすくみやすくなっている方がとても多いです。先に手首→前腕の“入口”を整えておくと、胸を張らなくても自然と肩が下がりやすい状態が作れます。

洗濯物干しで肩がつらくなる理由

ハンガーを持つとき、多くの方が手首を強く反らせて、指先でぎゅっとつまむように握っています。すると前腕の筋肉がずっと張りっぱなしになり、そのまま腕を上げていくので、肩甲骨が下がらず、肩をすくめたまま物干しの高さまで持ち上げてしまいます。

さらに、「よく届かせよう」と胸をぐっと張るクセが重なると、首と肩の付け根に負担が集中しやすくなります。肩だけを揉んでも、その手前の手首と前腕の“クセ”がそのままだと、どうしても同じパターンに戻りやすいのです。

手首→前腕→肩の順で整えると、動きが変わる

まずは、ハンガーを持つ手首をまっすぐ(フラット)にしてみてください。反らせすぎず、折り曲げすぎず、腕と一直線になる位置を探します。指は力いっぱい握り込むのではなく、「軽く長く添える」くらいで十分です。

次に、前腕を小さく外向き・内向きに回してみます(回外・回内)。そのときに、どちらか一方だけ肩がふっと下がる角度が見つかることが多いです。人によって違うので、「肩が勝手に下がる側」を自分の正解として覚えておくと便利です。

ここまで準備をしたうえで、最後に息を長めに吐き、肋骨を少し下げる意識を足します。胸を張るのではなく、胸のあたりをそっと落ち着かせる感じです。この状態で腕を前〜斜め上に上げていくと、同じ高さまで上げても肩の詰まり方が変わるはずです。

干す前にできる“3秒の準備”

実際の現場では、「いちいち意識するのは面倒」という声もあるので、干す前の3秒だけを習慣にすることをおすすめしています。

ハンガーを持ったら、まず手首フラット+指は軽く長く。次に、前腕を小さく回してみて、肩が下がる側を選びます。最後に、2秒かけて吐いて、1秒だけ止める。この「2秒吐いて1秒止める」間に、胸が前に突き出ず、肩が下がっている感覚があればOKです。

その状態のまま、肩をすくめずに腕だけ前〜斜め上に動かしていきます。もし途中で肩がギュッと詰まる感じが出てきたら、一度腕を下ろして、もう一度「手首→前腕→3秒呼気」をやり直してから再開すると、痛みの出方が変わりやすくなります。

よくある「NGパターン」と見直し方

ありがちなパターンは、胸を大きく張って、肩をすくめてから腕を持ち上げる動きです。一見シャキッとして見えますが、首と肩に負担が集中し、物干しの高さと相性が悪くなります。

見直し方としては、「姿勢を良くする」よりも、胸を張らずに肋骨を少し下げておくことを優先します。そのうえで、先ほどの手首フラット+前腕の微調整を足しておくと、「頑張って持ち上げる肩」ではなく、肩が下がったまま届く腕が使えるようになります。

また、いきなり一番高い位置から干し始めると、それだけで肩に負担がかかります。低めの位置から始めて、肩がまだ楽なうちに枚数を進める。高い位置は最後にサッと済ませる。この順番だけでも、1日の終わりの肩の疲れ方が変わってきます。

痛い日の応急の工夫

すでに痛みが強い日には、「体の使い方」の工夫に加えて環境の工夫も大事です。物干し竿を少し手前に寄せてみたり、踏み台を使って自分の肩より少し低い位置で作業できるようにすると、それだけで必要な腕の角度が変わります。

洗濯カゴを持つときも、片手で前に長く持つのではなく、体に近づけて両手で「面」で受けるようにすると、肩ではなく体幹側で受けやすくなります。「干し方の工夫」と「持ち方の工夫」を合わせていくと、痛みの波を小さくしやすくなります。

Q&A

Q. 肩まわりのストレッチだけでも良くなりますか?
A. 一時的に軽くなることはありますが、手首→前腕→肩の順番で続いている力みの連鎖がそのままだと、どうしても同じところに負担が戻りがちです。ストレッチに加えて、手首フラットと3秒呼気をセットにしておくと、変化が続きやすくなります。

Q. 肩をぐるぐる大きく回しても大丈夫?
A. 痛みが強い時期に大きく回すと、かえって炎症を刺激してしまう場合があります。まずは小さく前後にゆらす程度にとどめて、手首と前腕の調整+呼気で「肩が下がる位置」を作ることを優先したほうが安全です。

受診を優先すべきサイン

こういった場合は、洗濯動作の工夫よりも、まず医療機関での評価を優先してください。

当院でのサポート(短時間×実践)

めがね先生の整体院では、洗濯物干しや家事の場面そのものをイメージしながら、手首の角度・前腕の回旋・肩のすくみ方・呼気と肋骨の動き・反り腰傾向などをまとめてチェックしていきます。

そのうえで、短時間のソフト調整で全身のこわばりをゆるめつつ、「手で整えてから肩を動かす」感覚を、実際の動きの中で一緒に練習していきます。ご自宅で続けられる簡単なホームワークもお伝えしますので、「洗濯のたびに肩がつらい…」という方は一度ご相談ください。

まとめ

洗濯物を干すときの肩の痛みは、肩だけの問題というより、手首の角度と前腕の使い方から始まることが多いです。手首フラット→前腕の微調整→3秒呼気という小さな準備を足してあげるだけでも、「同じ高さまで上げているのに、肩の詰まり方が違う」という変化は十分に起こります。

一人ではなかなかうまくいかない場合は、短時間のソフト調整+脱力×連動トレーニングで、その感覚を一緒に育てていきましょう。家事のたびに肩を気にしなくていい状態を、少しずつ目指していければと思います。

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