朝は筋・関節がこわばりやすく、いきなり最大まで首を回すと痛みが出やすい時間帯です。まずはまず余計な力を抜いてから。以下の2ステップで、小さく安全に首の動きを取り戻します。
先に整える2ステップ
① 吐いて肋骨を少し下げる(肩の力みをオフ)
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口をすぼめて3〜5秒吐く→肋骨がわずかに下がる位置で止める。
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肩をすくめない。鎖骨を横に長く、首の根元は静かに。
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足指は握らず、母指球・小指球・かかとの三点支持で立つ/座る。
② 体幹→胸→首の順で向きを作る(首は最後に小さく)
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へそ(体幹)を1〜2割だけ行きたい側へ向ける→胸(肋骨)も小さく追従。
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その上で、首は小さく向きに合わせる(いきなり最大まで回さない)。
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痛み・つっぱりが出たら直前の位置で止めて数呼吸。反動はつけない。
“避けたい癖”と置き換え
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NG:起床直後にいきなり最大回旋/反動をつける
置換:体幹→胸→首の順番で小さく、数呼吸キープ
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NG:胸を張って首だけで向きを作る(肩すくみ)
置換:吐いて肋骨を下げ、肩甲帯を静かに
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NG:痛い方向へ我慢して押し込む
置換:痛み手前で止め、反対側→中央の往復で可動を慣らす
30秒セルフチェック
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吐いて肋骨を少し下げると、肩の力みが抜けて首が軽くなる?
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体幹→胸→首の順で向きを作ると、首だけで回すより突っ張りが減る?
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痛み手前で数呼吸すると、同じ方向で可動が1割ほど増える?
起き抜けルーティン(1分)
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吐く×3呼吸:肋骨をわずかに下げる→肩はすくめない
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胸の小回旋×左右3回:へそ→胸→首の順、首は小さく
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うなずき→小さな首振り:
まず顎をほんの少しだけ引いて(うなずく)戻す→
つぎに左右へごく小さく首を振る。 反動なし/痛み手前で止める。
Q&A
Q. 首ストレッチだけで良くなりますか?
A.
一時の軽さは出ても、肩の力みを外す呼気や体幹→胸→首の順番が整っていないと戻りやすいです。先に2ステップで「土台」を整えるのが近道です。
Q. 枕を替えれば解決しますか?
A.
合わない枕は助長しますが、日中の使い方(肩すくみ・胸張り)も大きく影響します。寝具+使い方の両面が必要です。
Q. 受診を優先すべきサインは?
A.
強い痛み・夜間痛の増悪・しびれや脱力の進行・発熱や外傷直後などは医療機関の評価を優先してください。
当院でのサポート(短時間×実践)
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使い方チェック(呼気と肋骨・肩甲帯の力み・体幹→胸→首の順番・三点支持)
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短時間のソフト調整で体のこわばり(過緊張)をゆるめ、体幹×肩甲帯が働きやすい土台づくり
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実践トレーニング:“首だけで回す→全身で向きを作る”へ置き換え。起床時・作業前のルーティンまで落とし込み、必要に応じてホームワークもお渡しします。
まとめ
朝の首は、いきなり回すより整えてから小さく動かすが安全です。①吐いて肋骨を下げ肩の力みをオフ→②体幹→胸→首の順で向きを作る。この置き換えだけで、突っ張りと痛みは軽くできます。
自分だけで難しい方は、短時間のソフト調整+脱力×連動のトレーニングで定着をお手伝いします。当院をご利用ください。
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