子どもの猫背や姿勢の崩れは、からだの問題だけではなく「習慣」の影響が大きいです。
「胸を張って!」の声かけより、呼吸・座り方・手の使い方をそっと整えるほうが変わります。
まず避けたい“習慣”
- 長時間のうつむきスマホ(机より下で持つ)
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足ぶらぶらのイス(足が床につかない・浅すぎる)
- 胸を張る・あご上げで姿勢を保とうとする
- ランドセル/荷物を同じ側だけで持つ
- 鉛筆を強く握る(手首が反る/肩が上がる)
家でできる“3つの土台”
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呼吸:口を小さくすぼめてゆっくり吐く→肋骨が少し下がる感覚を覚える。
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座り方:足裏をベタ置き(足台OK)+骨盤を軽く前後にコロコロして真ん中へ。
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手の作り方:鉛筆やスマホは“指は軽く長く”を合図に。手首は反らしすぎない。
シーン別ミニルーティン(各30〜60秒)
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宿題前:3回ゆっくり吐く→足裏ベタ置き→骨盤コロコロ各5回。
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スマホ/タブレット:画面は目線の高さへ。親指の力を1割ゆるめる合図。
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食事:イスの高さ調整(足がつく)+背もたれにもたれ切らない。
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ランドセル:肩ひもは左右均等、胸を張らずに吐いて肋骨ダウンで背負う。
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スポーツ前:ゆっくり吐く→お尻に少し体重を預けてから動く(前ももに頼りすぎない)。
“やりがちNG”→安全な置き換え
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NG:「胸を張って!」の指示
置換:吐く合図で肋骨を下げ、自然に座る。
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NG:親が背すじを押して直す
置換:イス・机の高さを先に調整(足がつく、机は肘が少し曲がる高さ)。
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NG:猫背ベルトの常用
置換:使うなら短時間の目安のみ。動きは練習で作る。
声かけのコツ(関わり方)
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合図は短く:「ゆっくり吐こう」「足ペタにしよう」「手は軽く長く」
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先に環境:足台・イス高さ・画面位置など環境から直す
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親も一緒に:大人がまずお手本で3回やって見せる
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できたら即ほめ:形ではなくやってみた行動を評価
受診を優先すべきレッドフラッグ
- 強い痛みが続く/夜間痛で眠れない
- しびれ・脱力、転びやすい、片側だけ極端な変形
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背中・肩の高さの左右差が目立つ、前屈で肋骨の出っ張り(側弯が疑われる)
- 発熱・外傷後の腫れ/発赤/熱感 など
上記は医療機関の評価を優先してください。当院でも受診の目安をご案内します。
Q&A
Q. ストレッチだけで良くなりますか?
A.
一時の軽さは出ても、座り方・手の使い方・呼吸が同じだと戻りやすいです。まずは環境+短い合図で習慣から整えましょう。
Q. 猫背ベルトは必要?
A.
使うなら短時間の“目安”として。長時間の常用は推奨しません。動きの中身(呼吸・座り方・手の力み)を一緒に整えることが大切です。
Q. どれくらいで変化が出ますか?
A.
個人差はありますが、その場で「ラクな座り方・書き方」を体感→自宅でも同じ手順で再現できるように練習します。定着するまでは間を空けすぎず、1〜3週おきのフォローを提案することがあります。
当院でのサポート(短時間×実践)
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使い方チェック:呼吸・肋骨・座位環境・手〜前腕の力み・視線の位置
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短時間のソフト調整:からだのこわばりをやわらげ、動作練習の土台づくり
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実践トレーニング:
学校・家庭・スポーツそれぞれで役立つ少しの意識とミニルーティンを一緒に作っていきます。
関連:
子ども整体/
肩こり/
猫背矯正
※本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療に代わるものではありません。強い痛みや不安がある場合、医療機関の受診をご検討ください。