沖縄めがね先生の整体院

沖縄の「めがね先生の整体院」は、画像診断の尊重と“体の使い方”の最適化で、痛みを繰り返さない体づくりを支援します。

産後“骨盤が広がる”の真相|見た目を変えるのは使い方と筋の働き

産後の骨盤の見え方と使い方のイメージ

産後に「骨盤が広がった気がする」「ズボンが合わない」という声をよくいただきます。

ただし、骨そのものを手で押して形を変えることはできません。多くのケースでは、股関節の使い方や筋バランスの変化により大転子(太ももの付け根の外側)が目立つ見え方が起きているだけです。

本記事では、見え方の仕組みと、戻し方=使い方と筋の働きの整え方を解説します。

「骨盤矯正」と称して強く押したりひねったりしても、骨の形そのものは変わりません。 一時的に楽に感じたり、輪郭が違って見えることはありますが、使い方が同じなら見た目も動きも根本は変わりません。

大切なのは、動作の上書きで殿筋と体幹が働く使い方に覚え直すことです。

“広がって見える”仕組み

産後はホルモンの影響で結合組織が一時的に緩みますが、時間経過で回復します。

それでも見た目が戻らないのは、次のような使い方の偏りが残っているときです。

つまり、“骨盤が広がる”というより“広がって見える使い方”が残っている、というのが実態です。

整え方の原則(当院の考え)

① 検査:姿勢・呼吸・重心・連動の見える化

大転子の出っ張り・骨盤の傾き・膝の向きを確認。足裏の荷重や股関節のはまり感(詰まり・引っかかり)も見ます。

② 調整:短時間で力みを減らす前提づくり

触れる量は最小限。必要箇所の緊張を整えて、殿筋と体幹が働きやすい地ならしをします。

③ 上書き:その場で“使い方”を入れ替える

ポイントは、施術直後に動作を練習して“定着の種”を持ち帰ること。これが見た目と動きの両方を変えます。

当院の進め方

  1. 丁寧なヒアリング(妊娠・出産歴/授乳姿勢/抱っこ・家事動作)
  2. 使い方の検査(姿勢・呼吸・重心・連動/大転子の見え方)
  3. 短時間の調整+その場の上書きドリル(殿筋・体幹の協調)
  4. 日常動作への落とし込み(立ち方・歩き方・抱っこの持ち替え)

よくある質問

Q. 骨そのものは広がったままですか?
A. 出産直後の一時的な緩みはありますが、時間とともに回復します。見え方の多くは使い方と筋の働きが原因です。

Q. 強い骨盤矯正は必要ですか?
A. 原則おすすめしません。短時間の調整+使い方の上書きのほうが、見た目と動きの両方が安定します。

Q. 自宅では何をすればいい?
A. 立位での足裏分配・肋骨を落とす呼気・骨盤から脚を引く意識の3点。

Q. 病院受診が必要なサインは?
A. 強い痛み・夜間痛・発熱・麻痺やしびれの進行・産後の異常出血などは医療の評価が先です。

まとめ

“骨盤が広がる”と感じる見た目の多くは、使い方と筋の働きの偏りによるもの。骨を押して形を変えるのではなく、殿筋と体幹の協調を取り戻す上書きが近道です。

当院では、検査→短時間の調整→その場の上書き→自宅で再現までを一連で行い、戻りにくい見た目と動きを目指します。

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