サッカーで股関節が曲がりにくい=硬いと感じる時、関節自体の問題ではなく、筋の力みや姿勢の固定が“ブレーキ”になっていることが少なくありません。
とくに前もも(大腿直筋)・腸腰筋・大腿筋膜張筋の過緊張、 肋骨の開き+骨盤前傾の固定は、屈曲を自分で止めてしまう使い方につながります。
ストレッチで筋長は一時的に変わっても、力みの学習が残っていると屈曲は戻りません。必要なのは、
※痛み・引っかかり・可動域の急な悪化がある場合は、まず医療機関での評価が先です。
Q. ハムストリングが硬いから曲がらないのでは?
A.
ハムの“長さ”より、前もも主導+骨盤前傾固定で屈曲が止まっているケースが多いです。呼気と股関節でたたむ感覚を先に整えると、自然に屈曲が戻ります。
Q. ストレッチだけでも効果はありますか?
A.
ストレッチは動かしやすい余白を作る目的には有効です。
ただし動作の癖そのものは変わらないため、
その直後に手順化した動作練習(例:呼気→股関節でたたむ→お尻で受ける)を行います。
Q. 詰まる感じが強い時は?
A.
無理に屈曲を深めず、呼気→前傾固定をほどく→股関節でたたむ順に。痛みや引っかかりが続く場合は医療の評価を優先してください。
「股関節が硬い」から伸ばすではなく、力みをほどいて“股関節でたためる体”に戻す。その方が、サッカーの現場でも再現性の高い屈曲が手に入ります。
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