顎関節症は、若い女性を中心に増加しているあごのトラブルです。成人で4~5cm開くことができれば正常ですが、開口障害の場合約3cm以下とかなり開きにくくなります。
顎関節症というと、あごだけの問題だと考えられがちですが、正確には「顎関節偏位症候群」と言って、顎関節から起因してさまざまな不定愁訴が起こってしまうのです。
歪みや不調の期間が長ければ長いほど、正しい状態に完全に戻すにはどうしても施術回数が必要になってきます。
また、人間の体には、自然に元の状態に保とうとする働きが備わっています。その結果、たとえ施術を受けて良い状態になったとしても、身体が「元の悪い状態=正しい状態」と勝手に認識し、数日で元の悪い状態に戻ろうとしてしまうのです。
施術後は、痛みがなくなりスッキリして調子がいいのに、数日経つと、また同じような痛みが出たりするのはそのためです。
まずは続けて3~5回(1週間に1回のペース)の施術を目安にして頂けますようお願い致します。
改善後は、良い状態を維持するためにも月に1~2回程度のメンテナンス整体へとシフトしていくのがオススメです。
初回から施術間隔があいてしまうと、身体が施術前の悪い状態に戻ろうしてしまいます。
良い状態が保てるようになるまでは定期的にご来院ください。
顎関節症の症状が消えていない不安定な状態のままで、むし歯治療や入れ歯治療などのかみ合わせを作る治療を行ってしまうと、その位置でかみ続けることが苦痛になり、結局はまた治療をやり直すことになることもあります。
歯医者で歯を削ってしまう前に、ぜひ一度当院へお越しください。
一般社団法人日本顎関節学会は、症状改善を目的とした咬合調整は行わないことを推奨しています。咬合調整(歯を削って行うかみ合わせの調整)は、一度削ると元に戻すことが困難です(天然の歯の場合は、元に戻りません)。
歯科医療分野においては、この疾患の症状改善や治療法をうたって、十分な説明なく咬み合わせを修正する治療など、症状を悪化させるリスクのある治療が行われる傾向があります。また歯の修復・補綴・矯正治療などをきっかけとして、顎関節症の症状が生じることがあります。
一般社団法人日本顎関節学会 :顎関節症患者のための初期治療ガイドライン
手術療法に対してそれ以外の治療法を、【保存療法】と言います。
顎関節症患者の自覚症状は保存的治療によって良好に緩和することがほとんどである。そのためできるだけ保存的で可逆的な治療を行うことが推奨されている。(中略)可逆性の保存的治療として理学療法,薬物療法,アプライアンス療法などを主体として,セルフケアも含めて可逆的な治療が行われるべきである。
一般社団法人日本顎関節学会 編 顎関節症治療の指針 2020
当院で行うのは理学療法です。
顎関節症の原因としては、「噛みしめ」「歯ぎしり」があげられます。これはストレスや緊張状態から無意識に行っている場合が多いのですが、筋肉を緊張させ、顎関節症に過度な負担をかけてしまうのでよくありません。
また、頬杖やうつぶせ寝などの習慣も、あごをずらす原因になります。普段からできるだけあごを気遣った生活を心がけましょう。
食事以外で、無意識のうちに歯を擦り合わせたり、噛み締めたりする際にかかる力です。こうした力をもたらす動作は「ブラキシズム」と総称されます。
人間は何らかの作業をする際、軽い緊張が持続することがとても多いと思います。主に精密な作業、パソコン作業、運転中などです。
そんな場面で上下の歯を咬みあわせてしまう癖が「ブラキシズム」の原因です。口の緊張は全身の緊張をリードしています。少し意識してみてください。咬みしめていませんか?
当院の整体はいかに体をリラックスさせるかに重点を置いています。緊張状態を自分である程度コントロールできるようになればブラキシズムを緩和させることができます。
顎関節症の人は右か左どちらか片方で噛む傾向が強く、咬筋(ほほの筋肉)側頭筋(こめかみから耳の上の筋肉)にかたよりが生じてきてこめかみから顎にかけてのフェイスラインが崩れてきます。
顎についている筋肉に痛みが生じたり緊張してきますと首や背中の筋肉にも緊張が起こってきます。その結果、首コリ、肩こり、時には首や肩などに痛みを生じてくることもあります。
こめかみや後頭部に痛みが生じやすく、また物をかむときによく使う側頭筋の筋肉も緊張して頭痛が起きてきます。他にも首の筋肉が緊張し、めまいが生じてくることもあります。
歯が削れたり、ある日突然割れてしまったりと、歯の磨耗・破損を引き起こします。その結果、二次的に知覚過敏・歯周病・虫歯なども起こします。放っておくと、ひどい場合は小さく歯がすり減ってしまったり、突然歯が割れたりして激痛を引き起こすことも有ります。
※ご視聴の際は、音声が出ますのでご注意下さい。
病院や一般的な接骨院に行きますとあなたはこんな治療をされませんでしたか?
顎関節症になる原因はアゴだけではないです。咬筋(ほほの筋肉)、側頭筋、首の筋肉、更には腰や足の骨まで対処をしていかないとなかなかよくなりません。
当院の施術は無理にボキボキ鳴らすようなことはしません。正しい関節の位置に、指でグッと誘導することはありますが、痛みが強くないかどうか毎回確認をしながら行います。
あなたの顎関節症はなぜ起こったのでしょうか?単なるあごの炎症から起こる痛みなのでしょうか?頭皮や首の状態は?カラダの軸は傾いていないか?など様々な方向から検査をしてから整体を行っていきます。
日ごろの習慣が現在の顎関節症になってしまったのです。ですので日常生活も見直す必要があります。
施術で調整したポイントをもとに生活習慣などのアドバイスをおこなっていくなど、アフターフォローにも力を入れています。