なぜ私は、マッサージをしなくなったのか
なぜ私は、マッサージをしなくなったのか
今の当院では、基本的にマッサージは行っていません。
ただ、開業した当初はマッサージも行っていました。
では、マッサージを続けるうちに、 「やっぱり意味がない」と思うようになったのか。
実は、そうではありません。
私は整体院を開業する前、整形外科で勤務していた頃から、 痛い場所だけではなく、体全体の使い方を見ることが大切だと考えていました。
それでも開業後は、筋肉を揉んだり、ほぐしたりする時間をつくっていました。
今振り返ると、 「自費の整体院なのだから、ある程度の時間をかけてマッサージのような施術をしなければ、 お客さんに納得してもらえないのではないか」 と、私自身が思い込んでいたのだと思います。
その中でも、姿勢や動き、体の使い方についてお伝えする時間はつくっていました。
ただ、それは施術の中心というより、 マッサージの前後に短くお伝えする程度でした。
本当は、私はその「短い説明」のほうを、もっと大切にしたかったのです。
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整形外科で働いていた頃から感じていたこと
私は開業する前、整形外科で勤務していました。
骨折や脱臼などの処置、リハビリに携わり、 レントゲンやMRI、エコーなどの画像を見る機会も多くありました。
そうした経験を重ねる中で、 痛みがある場所だけを見ても分からないことがたくさんあると感じるようになりました。
肩が痛いからといって、 必ずしも肩だけに問題があるわけではありません。
腰がつらいからといって、 腰だけを見ればいいとも限りません。
立ち方、歩き方、骨盤や股関節の動き、 足の使い方、腕の動かし方、呼吸、力の入り方。
そうした全身の使い方によって、 一部分に負担が集まることがあります。
だから私は、整形外科で働いていた頃から、 「痛い場所をどうするか」だけではなく、「なぜそこに負担が集まっているのか」を見ること が大切だと考えていました。
マッサージをやめてから体の使い方を見るようになったのではなく、体の使い方を見る考え方は開業前から持っていました。
開業すると、なぜかマッサージを始めました
ところが、自分で整体院を開業すると、私はマッサージも行うようになりました。
自費で整体を受けに来ていただく以上、 ある程度の時間をかけて筋肉を揉んだり、ほぐしたりすることも必要なのではないか。
「数分で終わったら、物足りないと思われるのではないか」
「せっかく来てもらったのだから、しっかり施術したと感じてもらう必要があるのではないか」
当時の私は、そんなことを考えていました。
もちろん、マッサージをすると 「気持ちよかった」 「楽になった」 と言っていただけることもあります。
だから、その形を続けることに大きな疑問を持たない時期もありました。
ただ、今になって考えると、 「整体院とはこういうものだろう」という自分自身の思い込み もかなりあったのだと思います。
本当に伝えたかったことは別にありました
マッサージを行いながらも、 私は姿勢や体の使い方についてお伝えしていました。
例えば、
どう立っているのか。
どちら側に体重をかけやすいのか。
腕を動かす時に肩だけで頑張っていないか。
足や股関節がうまく使えているか。
呼吸するときに首や肩へ余計な力が入っていないか。
こうしたことを短い時間の中で確認し、 必要であれば体の使い方もお伝えしていました。
ただ、当時はマッサージの時間のほうが長く、 体の使い方についてお伝えする時間はどうしても短くなっていました。
私自身も、 「あまり説明を長くすると、施術の時間が減ってしまう」 と考えて、簡単に済ませてしまうことがありました。
それでも心の中では、
本当に大切なのはこちらなのではないか。
という思いが、少しずつ強くなっていきました。
筋肉を揉むことよりも、 なぜそこへ負担がかかっているのかを一緒に考えること。
そして、必要であれば体の使い方そのものを変えていくこと。
私が施術者として本当にやりたかったのは、 そちらだったのだと思います。
マッサージの合間に行っていたことを、施術の中心にしたいと思うようになりました。
その形を続けることに違和感が強くなりました
「自分が大切だと思っていること」と「実際に提供している施術」の間に、 少しずつズレを感じるようになりました。
私は体の使い方をもっと詳しく見たい。
なぜその場所へ負担が集まるのかを一緒に確認したい。
必要であれば、立ち方や動き方を実際に練習したい。
でも、その時間を増やせば、 それまで行っていたマッサージの時間は短くなります。
当時の私は、 「それでは満足してもらえないのではないか」 という気持ちも持っていました。
実際にそう思われていたのかは分かりません。
もしかすると、 私自身が勝手にそう感じていただけなのかもしれません。
ただ、その不安を理由に、 本当に必要だと思っていることを短く済ませ続けることに、 私自身がだんだん納得できなくなっていきました。
そこで少しずつ、 マッサージの時間を減らし、 検査や体の使い方を見る時間を増やしていきました。
そして最終的に、 マッサージを施術の中心から外すことにしました。
「マッサージをやめよう」と決めたというより、本当に大切だと思っていることを中心にしていった結果、自然と今の形になったという方が近いかもしれません。
マッサージを否定しているわけではありません
ここは、誤解してほしくないところです。
私がマッサージをしなくなったからといって、 マッサージそのものを否定しているわけではありません。
筋肉をほぐしてもらうことが好きな方もいますし、 リラックスや気分転換を目的として受けたい方もいると思います。
それは、それでよいと思っています。
私自身も、以前マッサージをしていたことを 「間違っていた」と思っているわけではありません。
ただ、私が施術者として限られた時間の中で何をするのかを考えた時に、 筋肉を揉むことよりも、 その人の体がどう使われているのかを見ることに時間を使いたい と思うようになりました。
その結果として、 現在の当院ではマッサージを行っていません。
マッサージが悪いからやめたのではなく、自分が施術として何を大切にしたいのかを考えた結果です。
今は、体の使い方を見ることを中心にしています
今の当院では、 痛い場所だけを見るのではなく、 姿勢や歩き方、足部の状態、関節の動き、 筋力、呼吸、力の入り方などを確認します。
そして、
「どこを揉めばいいのか」
ではなく、
「なぜ、この場所に負担が集まっているのか」
を考えます。
そのため、症状がある場所をほとんど触らないこともあります。
必要な刺激が少なければ、 施術そのものは短時間で終わることもあります。
その代わり、 施術前後の動きや体の反応を確認しながら、 必要であれば体の使い方も一緒に練習します。
立ち方を変える。
動かし方を少し変える。
余計な力を抜く。
今まで使えていなかった場所を使えるようにする。
こうしたことは、 マッサージのように「施術を受けている時間」としては分かりにくいかもしれません。
でも、私は今、 そこに時間を使うことのほうが大切だと考えています。
「揉まないこと」が当院の目的ではありません。なぜ負担がかかっているのかを考え、その人に必要な体の使い方を一緒に探すこと。それが今の私の施術です。
開業当初と今で、体についての考え方がすべて変わったわけではありません。むしろ、以前から大切だと思っていたことを、今はそのまま施術の中心に置けるようになった、という感覚です。
当院は、マッサージを受けることを目的とした整体院ではありません
「長い時間しっかり揉んでほしい」 「マッサージを受けてリラックスしたい」 という方には、当院の施術は合わないと思います。
一方で、
- 何度も同じ場所がつらくなる
- 痛い場所だけではなく体全体を見てほしい
- 姿勢や歩き方、動き方まで確認してほしい
- 強く揉んだり、ボキボキする施術が苦手
- 自分の体がどう使われているのか知りたい
このような方には、 当院の考え方が合うかもしれません。
痛い場所だけではなく、体全体の使い方から一緒に確認していきます。
今は、自分が本当に大切だと思うことを、そのまま施術の中心にしています。
沖縄・豊見城市で、痛い場所だけではなく、姿勢や動き、体の使い方まで含めて見直したい方はご相談ください。

