呼吸法・ストレッチ・瞑想。どれもリラックスや一時的な緊張の緩和にはとても有効です。私も否定はしません。
でも、実際に体に力が入りやすいのは、プレッシャーがかかる場面—— 人前で話す/速く走る・遠くへ投げる/相手と対峙する/重い物を持つ・硬い物を切る/時間に追われる家事・作業 …そんなときではないでしょうか。
静かな場所で力が抜けても、現場に出ると一瞬で戻ってしまう。そこで当院では、あえて軽い圧や方向の負荷をかけた状態で、力を抜く 「実践型の脱力トレーニング」を行っています。私はこれを、従来のリラックス法の次の段階だと考えています。
繰り返しますが、従来の方法を否定はしません。実際に以下の長所があります。
ただし多くは静かな環境を前提にしているため、圧・負荷・スピードがかかる現場での再現性が低くなりがちです。 そこで、負荷があっても抜ける練習が必要になります。
これらは「気合い」では解決できません。腹圧・重心・支持の取り方・関節の遊びなど、 体の使い方を調整して初めて、力みが抜けていきます。
施術ベッド上だけで完結させず、あえて軽い圧や方向の負荷をかけながら、 その中で呼吸・腹圧・重心・関節の遊びを整えます。ポイントは次の3つ。
足裏〜骨盤で土台を作り、必要な所だけを支えると、余分な部位は自然に抜けます。
吐く息で腹圧と肋骨の動きを揃え、肩・首に入る力を下へ逃がします。
関節にわずかな遊び(余裕)を作ると、速さや重さが加わっても動作が止まりにくい。
こうして実際に力が入りやすい状況を、安心して取り組める強度に調整して再現することで、 日常やスポーツの場面にもそのまま活かしやすくなります。
よく「家でできる練習はありますか?」と聞かれますが、脱力は非常に繊細な感覚のため、自己流で繰り返すと逆に 力みのクセを強化してしまうことがあります。
そのため当院では、まずは施術やトレーニングの中で正しい“抜ける感覚”を体で掴んでいただくことを大切にしています。
要領がわかってからは、特別な「自主練」は不要で、日常動作そのもの(歩く/持つ/しゃがむ など)の中で「今の感覚で抜けているか」を確認するだけで十分です。
※痛みやしびれが強い場合は無理をせず、先に医療機関をご受診ください。
初期は週1目安で3〜5回の集中ケアで、「抜ける感覚」と戻りにくさを確認。
その後は隔週→月1〜2回へ移行し、日常や仕事・スポーツでの再現性を高めていきます。
強い痛み・発熱・しびれ悪化などがあれば先に病院へ。重篤所見がなければ、実践型の脱力トレーニング+生活の要点の見直しで根本ケア。
「受けた直後だけラク」を卒業し、プレッシャーのある場面でも崩れにくい体へ。
A. 基本はやさしい刺激です。圧や負荷は「安心して取り組める強度」に調整し、力が抜ける方向を体でつかんでもらいます。痛みを我慢するようなやり方は行いません。
A. 伸びやすい動きやすい服装(デニムやベルトなど硬いものは避ける)が最適です。お水(ふた付き)があるとベター。お着替えの持参も歓迎です。
A.
個人差はありますが、初期3〜5回で「体の軽さ」「呼吸のしやすさ」「抜ける要領」を感じる方が多いです。
その後は間隔をあけながら、現場で再現できるかを一緒に確認していきます。