東洋医学では、からだは「気・血・水」の三つの要素で出来ていると考えます。
これは体内のエネルギーのようなもので、生命力や活力を表します。
気は体を動かし、心身の調和を保つ役割があります。
イキイキとした生活や元気な身体の源とも言えます。
血液のことですが、東洋医学では血は単なる液体だけでなく、栄養や酸素を運び体を潤し温める役割も担います。
良好な血の流れは健康な体を維持するために欠かせません。
これは体内の体液や水分を指します。
体を潤し、関節や臓器のスムーズな動きをサポートします。
水分のバランスが整うことで、身体全体が調和した状態を保ちます。
これらの「気、血、水」が調和して流れることで、体は健康で活力にあふれ、不調や病気にくくなります。
私が習得した技術のひとつ「 八光流皇法指圧」ですが、聞きなれない方が殆どだと思われます。
皇法指圧とは、初代宗家奥山龍峰が皇法医学(平田了山氏が創始した療法)を基に始めた治療法です。
その治療法とは患部を直接刺激するのではなく、患部に繋がる経絡を刺激するものです。
八光流柔術公式サイト
この施術法の歴史は古く、古武術「八光流柔術」と表裏一体といわれています。
「八光流柔術」とは古武術の伝統を踏まえ、近代的に進歩させた護身術です。
護身術とは「柔よく剛を制する」技術。
つまり最小の力で最大の効果を発揮せんという術ですが、それをかなえるには、
骨・筋肉・神経・血管・皮膚感覚・心理作用を熟知し、相手の身体反応を利用する事が必要となります。
体の大きい人に体の小さい人は腕力では勝てません。
体の構造の理解が必要です。
それは医術も同様です。
それを施術に用いたのが「八光流皇法指圧」なのです。
ですので普通の指圧やマッサージとは大きく違うのです。
この施術が「自己治癒能力を引き出すのに最適だ」と言われる理由は、特に「痛覚」に焦点を当てているからです。
痛覚は人間にとって非常に大切な感覚です。
年を取ると、痛覚が鈍くなってきます。
そして、「痛覚」とは「生きている」ということです。
気・血・水の滞りがある悪い状態では、痛覚が鈍くなってしまいます。
そこへ施術を行うことで、鈍くなっていた感覚が目覚め、皮膚刺激が脳へ伝わり、体が良くなろうとする働きを活性化させます。
とはいえ、患部には触れることはありません。
決して力づくでグイグイすることもありません。
腕の力は抜き、腕の重さだけで刺激していきます。
ここに奥義があるんです。
普通なら腰が痛ければ腰を揉みますが、八光流皇法指圧はそういう部分的な施術ではなく、全体のつながりを重視した施術を行うのです。
よって患部を悪化させることもありません。
生理的構造を知り尽くしているからこそ生まれる技術、それが八光流皇法指圧なのです。
この技術を私は二代目宗家、奥山龍峰先生から学び、その後は宗家専属の皇法指圧師として日夜研鑽を積んできました。
この貴重な経験は、宗家の教えに基づいて私の技術を磨き、お客様により効果的かつ安心して施術を提供できるよう努めてきました。
今の治療に行き詰まりを感じている方は、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか。