当院の施術を一度でも受けたことがある方はご存じだとは思いますが、当院では、毎回必ず「体の力みチェック」をしております。
少し変わった検査なのでなかなか理解されにくいのですが、「普段どれだけ力みやすいか」が分かるとても重要な検査なのです。
体が力み続けると、さまざまな不調のもとになります。
とはいえ、無意識に力を入れていたり几帳面だったり、肩や腰が凝っていたり…ストレス社会を生きる現代人は常に「力み」と隣り合わせです。
まずはご自身の力みの現状を把握することが大事です。
ストレスを感じると、交感神経の働きが優位になり、アドレナリンが大量に分泌します。
すると血管が収縮し、血液の流れが停滞するため、筋肉の柔軟性が失われ、関節も硬くなり力みが生じるのです。
交感神経が優位になると戦闘体勢のスイッチが入り、呼吸が浅く、落ち着きがなくなり、相手のちょっとした言動にも反応しやすくなります。
また、体を縮める屈筋の働きが強くなるため、気づくと猫背になっていたり、肩も凝りやすくなります。
とはいえ、体にとって、力みは必要なことでもあります。
たとえば血管は、体が力んで収縮→ゆるんで弛緩を繰り返して血流を促します。
問題なのは、力んだ状態が続いてしまうこと。
力みっぱなしの状態でいると、自律神経の調整ができなくなり、肩や腰などを痛めやすくなったり、便秘や下痢を繰り返したり、発汗しやすくなったり、月経トラブルを招くことにも。
力んだら、ゆるめることが大事です。
そのためには、まず心の緊張をとること。好きな音楽を聞いたり、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるなど、自分なりのリラックス法でストレスを解消します。
そうして、心を解放できたら、筋肉をバランスよく使い、関節を正しく曲げて伸ばす動きを意識すると、体がゆるみやすくなります。
当院の施術も体の力をゆるめることをとくに重視して行っています。
はじめにご自身の力みの現状を把握していただいて、施術後にどれだけ体がゆるんだか、そしてゆるむことによって体がどれだけ楽になるのかをご自身で実感して頂くことが目標です。
日々蓄積されるストレスを放っておくと心や体がギュッと硬くなり、自律神経のバランスが崩れて、さまざまな不調を招く原因になります。
当てはまる項目が多かった方は、ぜひ当院へ。ご自身の力みの現状を確認し、生活習慣を見直すきっかけになります。